【対話形式】口内炎の治し方
最終更新日: 2022 年 4 月 19 日
閲覧数: 1094pv
「口内炎」連載コラム 第2話。口内炎の5つの分類,根治治療,対処療法,口内炎の考え方 などをお話しています。
みなさんこんにちは ^^
「街の名医ナビ」運営局です。
口腔内の病気の中で最も多く、人類の半分が患うといわれている「口内炎」。
誰でも1度は患ったことがあるのではないでしょうか… (-_-;)
今回は「口内炎」の連載コラムの第2話。
【口内炎の根治治療と対処療法】をメインテーマにお話させていただきます。
前回『第1話』までのあらすじ
前回のコラム記事『「原因不明の口内炎」を解説【第1話】』では、「口内炎」という病の概要と、口内炎の種類の一つである「アフタ性口内炎」を、解説しました。
今回の第2話では【口内炎の根治治療と対処療法】について、お話させていただきます。
なお第2話は、第1話とは趣向を変えて、『街の名医ナビ』運営局から一名アシスタントを呼んでいます。
こんにちは。運営局アシスタントのHana*(ハナ)です。
こんにちは。運営局ライターのAka(アカ)です。
今回は、よりわかりやすく解説する為に、こんな感じの会話形式を折り込みながら【口内炎の根治治療と対処療法】を解説していきます ^^
それでは、早速みていきましょう♪
口内炎には【5つの分類】がある
確か口内炎は、その発症原因の違いから5つの種類に分けられたんだよね。
第一話で解説した「アフタ性」の口内炎の発症原因は、身体の免疫力が低下したときに発症しやすいという「統計」はあったものの、直接的な発症原因は、実はまだよくわかってないということだったね…。さて、今回はアフタ性口内炎以外の種類も解説していくんだけれど、「アフタ性」の口内炎以外は、その発症原因が判明している…というか、「分類」されているの。
リストにすると次のような感じね。【口内炎の5つの分類と発症原因】
- アフタ性 ※潰瘍性とも呼ぶ
・原因:不明(統計上では免疫力の低下) - カタル性 ※外傷性、滲出性とも呼ぶ
・原因:外傷による、「傷口への細菌」繁殖 - ウイルス性
・原因:ヘルペスなどの「ウイルス」によるもの - カビ性
・原因:カンジダ、真菌など「カビ菌」によるもの - アレルギー性
・原因:金属、薬品、ニコチンなどの「アレルギー反応」
大きく分けると、口内炎の発症原因は「不明、外傷への細菌、ウイルス、カビ菌、アレルギー」の5つだね。
でもどうして、「口内炎」は、こんな風に細かく「分類」されてるの?
口内炎の【根治治療・対処療法】
「根治治療」? 治療にも種類があるの?
「根治治療」っていうのは、病気の根本となる原因を解明させて、その原因に対してアプローチをしていく治療方法のこと。
「原因」を取り除いたり、「原因となる因子」に対して抵抗を持ったり…。
天然痘や、インフルエンザなど、ウイルスに対するワクチンの予防接種も、根治治療と呼ぶ事もあるみたい。
原因が判明されている為に、治療へのアプローチが合理的で無駄がない治療法といえるわね。
へー、根治治療ってすごいんだねー。
でも、原因が判明していないとできない治療法だから、例えば「アフタ性」とか原因がよくわかっていない口内炎はどういう風に治療するの?
「アフタ性口内炎」に限らず、発症の根本原因が解明されていない病気の場合は、「対処療法」という治療法になるわ。
対処療法は、「症状の進行」や「身体への辛さ」を緩和しながら、身体の自然治癒能力を高める治療法のこと。
根治治療とは違い、病の発症原因が判明していないから、原因を取り除くとかの直接的なアプローチが出来ないの。
だから、治療は効率が悪くなるし、結局、回復に向かうかは、病を患っている当人の自然治癒力、回復力次第ね。
なるほど。つまり、アフタ性のような原因不明の病気には、「直接効く薬」なんてのは無いんだね。
そう。例えばアフタ性口内炎の「対処療法」では、抗炎症剤だったり、痛み止めだったりそういったお薬が処方されるけれど、「口内炎を治療する薬」ではないから誤解しないようにね ^^
あくまでも、治療・回復させるのは、当人の自然治癒力が大切になってくるわ。
因みに、アフタ性口内炎は、栄養バランスの取れた食事をとること、睡眠を充分にとること、ストレスを溜め過ぎないこと、これらに気を付けていれば1~2週間程度で症状は治まるといわれているそうよ。
治まったはいいものの、そもそもの発症原因が不明のままで「根治治療」ができないから、症状が一旦治まっても再発するんだね…。
それに、Akaのいってる「規則正しい食生活と充分な睡眠」、これが出来ないでいると、再発と発症を繰り返すんだろうな…。
あ、これがひょっとして、
そう。慢性化よ。
「原因が不明の病気」や、お医者さんが「対処療法での治療となります」と口にする病気は、慢性化しやすいので注意してね。
口内炎は、なぜ細かく分類されているの?
それで、「口内炎は、なぜ細かく分類されているのか?」の話に戻るけれど、原因を特定する事で、最も効果的なアプローチで治療する為。というのが解答ね。
なるほど ^^
「口内炎」はどうして細かく分類されているのかよくわかったよ。
根治治療ができるものと、そうでないものを分けているんだね。
つまり口内炎には、
- 根治治療で、早く治せる口内炎の種類
- 対処療法になるから、治りが遅くて慢性化しやすい口内炎の種類
この2種類があるんだね。
その通り。
「口内炎」はその種類によって治療方法が違うの。
もう一度、さっきの【口内炎の5つの分類と発症原因】の表をみてもらえるかしら。
【口内炎の5つの分類と発症原因】
- アフタ性 ※潰瘍性とも呼ぶ
・原因:不明(統計上では免疫力の低下)
・治療法:対処療法(抗炎症剤の服薬、塗布など)
- カタル性 ※外傷性、滲出性とも呼ぶ
・原因:外傷による、傷口への細菌繁殖
・治療法:根治治療(傷の修復、抗菌材の服薬など)
- ウイルス性
・原因:ヘルペスなどの「ウイルス」によるもの
・治療法:根治治療(抗ウイルス剤の投薬など)
- カビ性
・原因:カンジダ、真菌など「カビ菌」によるもの
・治療法:根治治療(抗真菌薬の投与など)
- アレルギー性
・原因:金属、薬品、ニコチンなどの「アレルギー反応」
・治療法:対処療法(抗ヒスタミン薬などで、アレルギー反応を抑える)
表に、治療法を付け足してみたわ。
治療法が「根治治療」の口内炎は、病院での治療によって早期回復が見込める口内炎よ。
というか、病院の適切な診療の助けがないと治すことが難しい口内炎でもあるわ。
もし、病院やネットで、表に記した口内炎の種類の診断を受けたり、目にしたり、耳にしたら、「アフタ性」以外は病院で治すのが早いと想起できたらいいわね。
アレルギー性口内炎は対処療法?
あれ? アレルギー性口内炎も対処療法になるの?
原因はアレルゲン物質(抗原)だってわかっているのに。
アレルギー性口内炎は例外で、そもそも「アレルギー反応」のメカニズム(原因)がよくわかってないの。
アレルギーの原因となりえるモノ(抗原)は膨大な種類があるしね。
だから、治療は「抗ヒスタミン薬」などで、アレルギー症状を抑える「対処療法」が中心となるわ。
注意したいのは、「アフタ性」の口内炎は、バランスの良い食事と充分な睡眠など、規則正しい生活を送ることで、低下した免疫力が持ち直せば、症状は治まっていくけれど、
アレルギー性の口内炎は、発症原因となるアレルゲン物質を取り除かない限り、小康していかないケースがあること。
たとえば、「金属、薬品、たばこのニコチン」などでアレルギー反応が出る場合は、「根治対策」としてそれらに触れたり、摂取しないようにする必要があるわね。
但し、完璧に触れたり摂取したりしないようにする事は、生活していく中で難しいケースもあるでしょうから、アレルギーについての専門家であるお医者様から、普段の生活との折り合いをどのようにつけたらよいかアドバイスを得るために、耳鼻科や皮膚科などアレルギーに詳しい病院を頼ることが望ましいわね。
「ウイルス性」と「カビ性」の口内炎は自分で判断できるの?
「ウイルス性」と「カビ性」の口内炎も、間違いなく病院で診てもらった方が良いよね。
市販薬で治すのよりも、治療は早そう。
市販薬で完治させるのは、難しいと思うわよ…。
そもそも、外傷が原因の「カタル性口内炎」以外は、ウイルス性なのか、カビ性なのか、アフタ性なのか、アレルギー性なのか、分類の断定から難しいわよ。
ネットでは、「口内炎」について薬局やお医者さんや個人までいろいろな人が情報を発信してるわ。
そこには、症状や原因など、それぞれの分類について詳しい事が書かれてはいる記事もあるものの、やっぱり鵜呑みにしてしまうのは怖いと思う。
ネットでの医療関係の情報は、予備知識として活用するに留め、病気そのものの「診断」に関しては、自分で判断せず、必ず病院でお医者さんにして貰いましょう ^^
そうだね。それが安心だねー ^^
特に、口内炎のような、「生活習慣の乱れ(からの免疫力の低下)」や「アレルギー反応」が原因の病気は、その症状に個人差があると思うんだ…。
だから、ネットの解説情報や病状の写真が、自身に当てはまるものだとは限らないよね。
口内炎で悩んだら、素直に病院にいくのが一番だな ^^
【まとめ】「口内炎を分類する」とはどういう考え方か?
今回は、口内炎のコラム第2話として、【口内炎の根治治療と対処療法】をメインテーマにお話させていただきました。
まず前提として「口内炎」には5つの分類がありました。
ではそもそも、「口内炎」を「分類」するとはどういう考え方なのかしら?
「口内炎」という病は、広義としては「口の粘膜でおこる炎症の総称」でしょう。
つまり、「発症する場所」と「症状」は、分類ができないのよ。
だから、「口内炎を分類する」という考え方は、その「原因と治療法を分類する」ということ。
そういう訳で「発症原因を基に分類された、口内炎の5つの分類」と、それらの治療法を取り上げて解説しました。
この解説コラムの中で押さえて欲しいポイントは、「口内炎の病の原因は多岐に渡っても、治療方針は大きく2つしかない」ということね。
「根治治療」と「対処療法」だね。
その通り ^^
原因が判明されている病の治療方針「根治治療」では、特効薬が使えたり、早期の治療が可能だったり、原因となる病原菌を予防できたりする。
そうでなく、原因が判然としない病は治療方針を「対処療法」として、症状の辛さをやわらげたり、疾病者の体の回復力を高めるアプローチから治療していく。
治療には「根治治療」と「対処療法」という異なる2つの方針がある事を理解しておかないと、
根治治療が必要であるのに、「栄養を取って規則正しく暮らしていればそのうち治る」と思いこんで重症化してしまう事や、
対処療法しかアプローチがないのに、「薬を飲めば治るから」と思いこんで、日々の良くない生活習慣や環境の改善を怠り、回復へ向かっていかない事も考えられるわ。
大切なのは、いずれにせよ、不調を感じたら早く病院で診察してもらうことだね ^^
そうね ^^
特に口内炎は、さっきhana*が話したけれど、原因が判明していなくて、個人差の出る疾病が含まれるから、「ほうっておけば治る」と思い込まずに、症状が続くようなら、早めに病院に相談しましょうね。
【補足】「口内炎は何科を受診したら良いの?」
ところで、口内炎は何科を受診したらいいんだろうね?
あまり知られてないけれど、口内炎を専門で診療するのは「耳鼻咽喉科」なのよ。
目以外の耳、鼻、喉、口など、首から上にあって体外に露出している器官は、耳鼻科で診てもらえると覚えておいて良いわ ^^
因みに、口内炎は、耳鼻科以外では、口腔外科、内科、皮膚科でも診てもらえるわよ。
なるほど、口内炎は耳鼻科の専門分野なんだね ^^
もし口内炎にかかっても安心なように、近所の耳鼻科を調べておくよ。
うん。
近所で評判が良い耳鼻科を探すなら、ぜひ当サイトを使ってみてね ^^
あとがき
いかがでしたでしょうか ^^
今回は「口内炎」の連載コラムの第2話。
【口内炎の根治治療と対処療法】をテーマに、お話させていただきました。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました ^^
スポンサーリンク