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口内炎とは? 原因不明の病気ってほんと?

最終更新日: 2022 年 4 月 19 日

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みなさんこんにちは ^^

「街の名医ナビ」運営局です。


今回は「口内炎(こうないえん)」についてお話しさせていただきます。

※なおこのコラムは連載回となっています。

「口内炎」の連載コラムの第2話はこちらから


「口内炎って辛い… 早く治す方法が知りたい」

「口内炎って言葉を知らない。どこが、どういう風になる症状なの?」

どんな人が、いつなりやすいの?」

といった疑問の解消から、「特徴、症状、治療方法、原因と予防方法」まで、出来るだけ丁寧に、詳しく解説していきます ^^


「口内炎」とは、どんな病気?

症状が出るのは、身体のどの器官?

口内炎は「口の中の粘膜に炎症」ができる病気の総称です。


「ほっぺたの内側、うわあご」にできる場合と「舌、歯肉、くちびる」にできる場合とがあり、後者の場合は「舌炎(ぜつえん)、歯肉炎(しにくえん)、口唇炎(こうしんえん)」と呼ぶこともあります。


代表的な症状と日常生活への悪影響は?

代表的な症状としては「炎症」からの「痛み」「膿み(うみ)」「腫れ」など。

疾患による日常生活への悪影響としては(患部が口の中ということもあり)次のようなものが代表的です。


  • 口の中の痛みが原因での「食欲不振」「食事の困難」
  • 口の中にできものが出来ることで、「会話が困難」
  • 歯肉炎、舌炎では、歯を磨くと出血する(歯磨きがしづらい)
  • 歯磨きし辛いことで、口の中に細菌が残り、口臭が強くなる
  • 炎症を抑えるため、免疫細胞が戦うことで、口の中に膿(うみ)が発生して口臭が発生する
  • 人目を気にしてしまうほど(見た目に良くないほど)、口や唇が腫れる事もある

など。


上記は一例ですが「口内炎」の症状で、大きく辛いのは、「食事が楽しくなくなる事」と、外見の腫れや口臭の発生も手伝って「会話(コミュニケーション)が楽しくなくなる事」ではないでしょうか。


わたしも経験があるのですが、そんな、日常生活までサゲ↓にかかってくる口内炎は、早く治したいですよね…。


ですが、口内炎の患部となるの(症状がでる場所)は「口の中」。

口の中は、食事や呼吸など、人間が生きてくうえで使用する頻度がどうしても高くなる身体の器官であることや、細菌などの雑菌が繁殖しやすい環境であることから、なかなか回復が進まないという事情があります…。


そこで次の章では、「口内炎」を予防したり、短期間で治療したりする方法を、口内炎の「種類」毎にみていきましょう。


そう、口内炎には「種類」があるのです。

予防したり、短期間で治療したりするには、各種類それぞれの特性を知る必要があります。



「種類別」に口内炎を解説します

口内炎は一般的に次の5種類に分けられます。


[口内炎の種類]

  • アフタ性(潰瘍性)口内炎
  • カタル性(滲出性)口内炎
  • ウイルス性口内炎
  • カンジダ性(真菌・かび性)口内炎
  • アレルギー性(過敏性)口内炎

それぞれ、

  • 【特徴】
  • 【症状・辛さ】
  • 【治療法】
  • 【原因】
  • 【予防法】

を、難しい専門用語はできるだけ使わず、わかりやすくシンプルに解説していきます。


さっそく見ていきましょう ^^


アフタ性口内炎

アフタ性口内炎

【特徴】

アフタ性の「アフタ」とは、潰瘍(かいよう)の事です。

潰瘍とは「肉が崩れて出来た傷跡(きずあと)」を表す医学用語です。


のように、まるい白い「潰瘍」が出来ること、そして、潰瘍に触れると刺すような鋭い痛みを感じる事が特徴です。


この潰瘍は、口の中で複数出来ることもあります。


また、「アフタ性口内炎」は、口内炎の種類の中でも最もポピュラーな(発症しやすい)口内炎です。


慢性化(一時的に治った後にぶり返したり、再発すること)の頻度も多く、アフタ性口内炎は、口の中の粘膜の病気では、「発症頻度は最多、慢性化はほぼ当確」という「えげつなさ」を誇っており、病理医など病気の原因を調べる方たちの研究では「人口の少なくとも半分以上は、このアフタ性口内炎にかかる可能性がある」と意見しています。



【症状・辛さ】

アフタ性口内炎の、主な症状と身体への(患部への)辛さ、また、生活への悪影響は次のようなものです。

  • 潰瘍に少し触れただけで激痛が走る(痛みが強いのが特徴)
  • 潰瘍が染みる事での、食事への悪影響

    ・唐辛子、コショウ、スパイス類など刺激性の食べ物が炎症にしみる

    ・塩分の強い食べ物が炎症にしみる

    ・熱いものが炎症にしみる


【治療法】と【原因】

人口の半分以上が発症する可能性があるえげつない病「アフタ性口内炎」ですが、その発症の原因(メカニズム)は実はよくわかっていないそうです。


ただ、統計として「ストレスや疲れなどで、免疫力が低下しているとき」に発症するとされています。


また、そもそもアフタ性口内炎は、広義(広い意味)でとらえれば口の中の「炎症」ですので、「栄養の不足(肌の粘膜を作るビタミン類やタンパク質など)」も原因として考えられます。


なお、「ベーチェット病」という全身(粘膜・臓器)に炎症が発生する難病があるのですが、その発生原因も不明とされています。


アフタ性口内炎もベーチェット病も、「慢性化」と「鋭い痛み」の症状が特徴の病気…。


発症原因(メカニズム)が解明されれば、それらの症状が解消されるという事も期待できます。

(お医者様、研究者の方々にエールを送りたいです ・`д・´)


ところで、アフタ性口内炎は「どんな人がかかりやすいのか?」という事も、統計でわかっています。

発症しやすい年齢層は20~30歳の若年層が多く、男性よりも女性の方が発症しやすい病気とされています。

この統計を見ると、生活習慣・食事・睡眠が不規則になりがちな大学生や会社員。また、無理なダイエットで食事制限をし、疲労やストレスが溜まっている 一部の女性、また「ホルモンバランスが乱れている妊娠や生理中」の女性など。「免疫力の低下の原因となる習慣や体内環境」と「かかりやすい人」との間に相関が見て取れるのかなと感じます。


治療方法としては、「完治(再発は通常しない)」となる根治治療はないとされ、都度都度発症のたびに「塗り薬、噴霧薬」または「外用錠剤(口の中に押し当てておいておく)」などで痛みを緩和したり、キズ(潰瘍)の治りを早める対処療法がメインとなります。


なお、患者さんが健康体で、生活習慣に(栄養不足、睡眠不足、過労などの)問題がなければ、アフタ性口内炎は通常1~2週間程度で治るとされています。


因みに、対処療法は「原因がわからない病気」に対して用いる医学用語で、「症状の緩和(痛みをやわらげるなど)」や「自然治癒力を高め、身体の回復速度を速める」アプローチを行う治療方法です。


原因が特定されている場合は、その原因を取り除くアプローチで治療します。これを「根治治療」といいます。


アフタ性口内炎は、現段階で発症原因が特定されていませんので、「対処療法」による治療となります。



【予防方法】

アフタ性口内炎の根本原因は判明していないので、統計を基に「免疫力を低下させない」こと、それから「口の中を清潔に保つ」ことが、予防方法だと提唱されています。


具体的には、次のようなことがアフタ性口内炎の予防方法となります。

  • ビタミン、タンパク質を欠かさず、バランスの良い食生活をする
  • ストレスと疲労の解消に、睡眠を充分とる
  • 口の中を清潔に(歯磨き、うがい)
  • 女性の場合はホルモンバランスが乱れる周期を把握しておき、その期間はできるだけ身体に負担がかからないような生活習慣をする

これらを心がけていきましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか ^^


今回は「口内炎(こうないえん)」についてお話しさせていただきました。


このコラムは連載回となり、第1話は「口内炎」という病の概要と、口内炎の種類の一つである「アフタ性口内炎」を、難しい専門用語を使わず、できるだけわかりやすく、カジュアルに、シンプルに、記事にしてみました。


「口内炎の事を知りたいんだけれど、世の中の情報は、学術的な記事や専門用語多めの文章で、いまいち良くわからない」という方に、気楽に楽しめるコラム記事となっていたら幸いです ^^


本日も最後までご覧いただきありがとうございました ^^


次回【第2話】に続きます♪

「口内炎」の連載コラムの第2話はこちらから

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この記事の作者

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Aka(アカ) Hana*(ハナ)

5年間アレルギー性鼻炎に苦しみ、体質改善療法で克服したAka(アカ)と、
バンドサウンドを聞きすぎて最近耳が少し遠くなってきた気がするHana*(ハナ)とを中心に、
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