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アレルギー性鼻炎とは? 症状・治し方・花粉症との違い

最終更新日: 2022 年 4 月 19 日

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みなさんこんにちは ^^

「街の名医ナビ」運営局です。


今回は「アレルギー性鼻炎(あれるぎーせいびえん)」についてお話しさせていただきます。


「アレルギー性鼻炎って、花粉症やハウスダストアレルギーと同じじゃないの?」

どこが、どういう風になる症状なの?」

どんな人が、いつなりやすいの?」


といった疑問の解消から、「症状、治し方、原因、予防方法、検査」まで、出来るだけ丁寧に、詳しく解説していきます ^^


「アレルギー性鼻炎」とは、どんな病気?

「アレルギー性鼻炎(あれるぎーせいびえん)」はどんな病気なのでしょうか?


  • 【どこが?】症状が出るのは、身体のどの器官?
  • 【どのように?】具体的な症状とその辛さは?
  • 【どれくらい?】初期症状から重症化までの特徴は?

これらの疑問を中心に解説します。


症状が出るのは、身体のどの器官?

アレルギー性鼻炎は「身体の中にある免疫システムが過剰に反応して起こる、鼻炎症状」です。

「アレルギー」が起こる身体の器官は、「体内の免疫システム」。

「鼻炎」が起こる身体の器官は、「鼻」そして鼻とつながっている「のど」です。


代表的な症状として「鼻水、鼻づまり、くしゃみ」が起こります。


アレルギー性鼻炎は「花粉症」とは違うの?

ひどい「鼻水、鼻づまり、くしゃみ」の症状からイメージするのは「花粉症」ではないでしょうか。


アレルギー性鼻炎のうち、花粉を原因(抗原)として起こる鼻炎が「花粉症」です。

アレルギー性鼻炎は大枠で、その中の1種類として「花粉症」があります。


とはいえ、「花粉症」は、悩んでいる方も多く、そのワード自体があまりにも有名ですので、最近では単独の病気として扱われます。

事実、「花粉症」はアレルギー性「鼻炎」と異なり、鼻だけでなく「目・のど・全身」にまで症状が及びます。


花粉症の症状には次のようなものがあります

  • 水っぽい透明な鼻水がとまらない
  • 鼻づまり、鼻がむずがゆい
  • 鼻づまりによる味覚障害
  • くしゃみ
  • のどがかゆい、いがらっぽい、のどの違和感・痛み
  • 目がかゆい
  • 目ヤニ、充血、涙目
  • 目の腫れ、ただれ
  • 皮膚のかぶれ
  • 顔など露出しているところがかゆくなる、ピリピリと刺激がある
  • 耳の外側、耳の内側(奥)がかゆい
  • 下痢、胃腸の消化不良
  • 悪寒、倦怠感

もうありとあらゆるな感じですね (; ・`д・´)


花粉症の症状の引き金を起こすアレルギー反応は、体内の「免疫システムがどの程度に過剰に反応したか」ですので、個人差や、その時々の体調によって症状の重さ軽さ、症状の出る出ないはあります。


アレルギー性鼻炎は「風邪」とは違うの?

「アレルギー性鼻炎」と「風邪」は疾患の原因・症状が異なります。


「アレルギー性鼻炎」と「風邪」は、疾患の原因となる物質が違う

アレルギー性鼻炎は、花粉、ハウスダスト(家の中のホコリ)、カビ、ダニ、ペットの毛、木くず、さらに洋服の繊維そばや小麦粉などの食品にまで多岐にわたります。

※因みに、このアレルギー性鼻炎を引き起こす物質のことを「抗原(こうげん)」といいます。


原因の違い

「風邪」の原因物質は、ウイルス・細菌などの病原菌で、風邪のうち90%が200種類以上あるウイルスによるものといわれています。


「アレルギー性鼻炎」と「風邪」は、疾患の症状が違う

アレルギー性鼻炎と風邪は、先の見出しで述べた「原因物質」だけでなく、罹患後(病気にかかった)の症状が違います。


アレルギー性鼻炎と風邪の大きな違いは、発熱です。

風邪の症状の場合は37℃台の熱が出ます。


アレルギー性鼻炎の【具体的な症状と辛さ】は?

アレルギー性鼻炎になると、次のような症状・身体への悪影響(辛さ)が出ます。


次の解説ではいつものように運営局の意見を交え、「症状の深刻度」「身体への悪影響(辛さ)」をレビューしています。


※レベルが高い場合には、耳鼻科での早めの受診をおすすめします (;´Д`)


深刻レベル1.【初期段階(初期症状)】

身体への悪影響(辛さ)度: ★★★☆☆

アレルギー性鼻炎の「初期段階(初期症状)」です。

鼻水」「鼻づまり」「のどの痛み」が出ます。

また、抗原が花粉である場合には、前述したような花粉症の諸症状も出ます。


アレルギー性鼻炎は、遺伝的な素質である場合も多く、「これが初期症状だ」と断定することは難しいです。


代表的な花粉だけでなく、ほこりや道路の砂ぼこり、排気ガスまで、様々なモノが抗原となりえます。


深刻レベル2.【慢性化】

身体への悪影響(辛さ)度: ★★★★☆

抗原が身体の中に入ってこない場合には、アレルギー性鼻炎の症状は治まっています。


ただひとたび抗原が体の中に入ってくると、再び症状がでます。


完治というものはなく、その意味では、アレルギー性鼻炎は、常に慢性化している疾患とも言えます。


各抗原により免疫システムが過剰に反応するかは、「遺伝」「環境(学校の校舎、職場のオフィス、通勤通学時の交通手段)」「季節(花粉の飛ぶ時期、冬場の乾燥でほこりが舞いやすい時期)」などにも影響されます。

これらは簡単に変えられないものですが、「食生活」「睡眠不足」「疲労とストレス」を改善する事で、体内の自律神経を整えるとともに、免疫システムが過敏に反応するのを抑えることができます。


アレルギー性鼻炎の具体的な対処法(治療・予防)については後ほど詳しく解説します ^^


番外編.【アレルギーが原因の病気】

身体への悪影響(辛さ)度: ★~★★★★★

アレルギー性鼻炎に限らず、アレルギーが原因となる病気・体の不調には次のようなものがあります。


  • 鼻の疾患: アレルギー性鼻炎
  • 全身のうち、主に首から上の疾患: 花粉症
  • 皮膚の疾患: アトピー炎
  • 呼吸器系の疾患: 気管支喘息
  • その他: じんましん、食品アレルギー、薬品アレルギーなど

【治療法】アレルギー性鼻炎はどうしたら治るの?

アレルギー性鼻炎をはじめ、アレルギー性の病気や体の不調には根治的な治療法はなく、「治療」というよりはどのように抑えていくかがポイントになってきます。


耳鼻科など専門の医療機関では、まず抗ヒスタミン剤の「投薬」が行われるのが一般的です。


抗ヒスタミン剤」とは、身体の中で「血圧の降下、血管の拡張、炎症の発現、体温の上昇、そしてアレルギー反応の度合い」など…、もう何でも屋のように神経の伝達に介在している「ヒスタミン」という物質の働きを抑える薬で、ヒスタミンの活動を抑制することで、(「ヒスタミン、ちょっとキミ、落ちついて」とお願いするようなもので)過剰にアレルギー反応が起こる事や、炎症が起こることを防げます。


抗ヒスタミン剤の投薬と合わせて、「鼻の洗浄」、鼻腔やのどに向けての「外用薬の塗布・噴霧」を行います。


また、「体質改善療法」というアレルギーの元となる抗原を身体にあえて注射することで、自己免疫力を高める(ちょっと荒療治のような)方法もあります。


近年では、アレルギー反応を抑える為に鼻の粘膜を焼いてしまうという「レーザー治療」を行う耳鼻科も増えてきました。

日帰りでの手術(施術)が可能で、所要時間は30分程度。

費用と料金は、3割の保険適用で1回あたり8千円~1万円程度が相場です。

1回の施術で症状が改善される方がほとんどのようですが、症状の改善が少ない場合には2回目施術を行います。


※手術費用の他にも、通常、診察料、お薬代などが別途発生します。


参考までに「アレルギー性鼻炎・花粉症のレーザー治療」の専門的・学術的な記事を紹介しておきます

アレルギー性鼻炎・花粉症のレーザー治療 | 戸田ファミリア耳鼻咽喉科


【原因と予防】アレルギー性鼻炎にかからないようにするには?

「アレルギー性鼻炎にならないようにするには、普段、どうすれば良いのでしょうか?」


原因と、その対策としての予防方法端的に解説します。


アレルギー性鼻炎になる【原因】

おさらいとなりますが、アレルギー性鼻炎の【原因】は、花粉、ハウスダスト(家の中のホコリ)、カビ、ダニ、ペットの毛などの様々な抗原が引き金としておこる体内の免疫システムの過剰反応です。


「免疫システム」自体は、体にとって悪いものではなく、むしろ、わたしたちの身体がウイルスや細菌など、様々な病原菌と闘うために、なくてはならないシステムです。


本来は有用な「システム」の働きが、原因になっていることもあり、アレルギー性の病気は、「完治」は難しいといわれているのですが、次のような予防方法で症状を抑えたり、軽減させることができます。


アレルギー性鼻炎の【予防・症状の軽減】

アレルギー性鼻炎の予防、症状軽減、緩和のポイントは大きく2つで「抗原を取り込まない」「自律神経を整え、ヒスタミンなど神経伝達物質の過剰な働きを抑える」です。


具体的には、以下のような方法になります。

  • 手洗い、うがいなどを習慣にし、アレルゲン物質(抗原)が体内に増えるのを防ぐ
  • 掃除をまめに行う(ほこり、ダニ、ノミ、ペットの毛などの抗原を除去する)
  • ほこり、木くず、粉塵など、微細な物質が舞い上がる現場ではマスクをする
  • サバやいわし、サンマなどの青魚を食べる
    ・青魚に含まれるEPA、DHAにはアレルギーの抑制効果があるといわれています
  • ビタミン、ミネラルを適量摂取し、体の免疫系の機能を整える

    ・豚肉に多く含まれる「ビタミンB群」は神経系と皮膚の疾患に

    ・鶏のレバーなどに多く含まれる「ビタミンA」は目と粘膜に

    ・肉類、豆類、牛乳に含まれる「パントテン酸」はストレスの緩和に

    ・ひじき、ほうれん草、玄米、アーモンドに含まれる「マグネシウム」は精神の安定に それぞれ良いとされています
  • ストレスや、疲労をためない。規則正しい食事、睡眠で自律神経を整える

これらを心がけていきましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか ^^


今回のお役立ちコラムでは『アレルギー性鼻炎についてわかりやすく解説』をテーマに、「アレルギー性鼻炎の事を知りたいんだけれど、世の中の情報は、学術的な記事や専門用語多めの文章で、いまいち良くわからない」という方を対象に、角度や視点を変えて、難しい言葉や専門用語は、出来るだけ使わず、シンプルに、カジュアルに、わかりやすく「アレルギー性鼻炎」についてお話させていただきました ^^


本日も最後までご覧いただきありがとうございました ^^

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この記事の作者

街の名医ナビ運営局
jibikarank.com

Aka(アカ) Hana*(ハナ)

5年間アレルギー性鼻炎に苦しみ、体質改善療法で克服したAka(アカ)と、
バンドサウンドを聞きすぎて最近耳が少し遠くなってきた気がするHana*(ハナ)とを中心に、
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