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ほんとは怖い!「中耳炎」

最終更新日: 2022 年 4 月 19 日

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みなさんこんにちは ^^

「耳鼻科の名医ナビ」運営局です。


今回は「中耳炎(ちゅうじえん)」についてお話しさせていただきます。


「中耳炎って小さい子供がかかる病気のイメージだけど、大人もかかるのかな?」

どこが、どういう風になる症状なのかな?」

どんな人が、いつなりやすいのかな?」

といった疑問の解消から、「原因、予防、治療、検査」まで、中耳炎について出来るだけ丁寧に、詳しく解説していきます ^^


【目次】


「中耳炎」とは、どんな病気?

「中耳炎(ちゅうじえん)」はどんな病気なのでしょうか?


どんな人を対象に、身体の器官のどこに症状が出る?

・具体的な症状とその辛さは?

・初期症状から重症化までの特徴は?


これらの疑問について解説します。


中耳炎の症状が出る場所(身体の器官)は?

中耳炎は「耳の中にある(中耳)」という器官に症状が出る病気です。


耳の解剖図

図: 耳の構成 - 大正大学

図をご覧いただけると分かりやすいのですが、中耳炎の「中耳」は鼓膜~耳小骨間のごく限られた場所を示します。


この「中耳」に炎症が起こった疾患を、中耳炎といいます。


中耳炎は、赤ちゃんの8割程度が罹る(かかる)?

「中耳炎は、赤ちゃんや小さい子供が罹る病気」といわれています。どうして子供には中耳炎にかかりやすいのでしょうか?


そのイメージと、疑問。解説します。


そもそも、中耳炎は赤ちゃんの代表的な感染症の一つで、3歳までに半数~8割程度の子供が中耳炎に罹るといわれています。


どうしてこんなにも多く、赤ちゃんは中耳炎に罹るのか?

赤ちゃんの中耳炎発症数が多いのはなぜなのでしょうか。

「中耳の形成が未発達」だからとか、

「耳からゴミやほこりが入って不衛生になった」「耳にお風呂の水が入って細菌が湧いた」

などの見解もありますが、実は、中耳炎を発症する原因として最も多いのは「風邪」です。


耳は鼻とつながっており、鼻はのどとつながっています

風邪をひいて、鼻やのどに炎症が発生すると、抵抗力の弱い赤ちゃんは耳にまでその炎症や、細菌が移動することになり、中耳炎を引き起こします。


また、風邪でなくても、鼻やのどの方が、「鼓膜に阻まれている中耳よりも菌が入り込みやすい」という要因もあり、「中耳炎が心配で、耳をガードしていたのに防げず…」という事があります。


  • 幼少期の子供や赤ちゃんは、そもそも菌への抵抗力が低いこと
  • 同理由で、「風邪」をひきやすいこと
  • 中耳炎の原因となる菌の感染経路を保護者が「耳からだけ」と思い込んでいること

この3つが、赤ちゃんと子供に中耳炎の発症数が多い理由です。


子供の中耳炎は重症化するのか?

ところで、子供の中耳炎は重症化するのでしょうか?

子供は免疫力が低いけれど、回復も早いです。

中耳炎にすぐ気づければ、投薬で完治に向かいます。

このように、子供が罹る中耳炎は「一時的」で治まる事が多いので「急性中耳炎」と呼ばれます。

また、子供がかかりやすい中耳炎のなかには「滲出性中耳炎」というのがあり「滲出性(しんしゅつせい)」の中耳炎は、痛みはなく、膿が中耳に溜まってつまっている状態を示す中耳炎です。

耳垂れ(耳から膿がにじみ出て垂れてくる)、耳の聞こえづらさなどの症状を伴います。

放置すると、ひどい場合には手術が必要となり、自覚症状として気が付きにくいのがこわいところです。


このように、「一時的」な「中耳炎」でも、重症化したり、慢性化しないわけではなく、すぐ治められるかは「すぐ気づけるか」にかかっています。


赤ちゃんも(3歳児未満の)子供も、大人のようには身体の不調を説明することはできません。


  • ・耳が赤い
  • ・耳を抑えて痛がっている
  • ※赤ちゃんの場合は泣き出してしまう
  • ・最近風邪を引いた
  • ・耳垂れがある
  • ・耳が聞こえづらそう

このような場合には、念の為に「中耳炎」を疑い、耳鼻科を受診すると良いでしょう。


中耳炎は、大人も罹る?

中耳炎は「細菌が原因でおこる、中耳の炎症」なので、年齢に限らず大人でも罹ります。

菌に対する抵抗力は子供の時期よりもアップしているとはいえ、風邪や疲労、睡眠不足などで抵抗力が落ちている場合には発症しやすくなります。


中耳炎の【具体的な症状と辛さ】は?

中耳炎になると、次のような症状・身体への悪影響(辛さ)が出ます。


次の解説ではいつものように運営局の意見を交え、「症状の深刻度」「身体への悪影響(辛さ)」をレビューしています。


※レベルが高い場合には、耳鼻科での早めの受診をおすすめします (;´Д`)


深刻レベル1.【初期段階(初期症状)】

身体への悪影響(辛さ)度: ★★★☆☆

中耳炎の「初期段階(初期症状)」です。

耳の痛み」「発熱」「聞こえづらさ」が出ます。

注意したいのは、痛みには強く痛むものから、違和感程度の軽いものがあり、痛みだけでは自覚症状として認識しづらいという点です。

症状が進むと、耳から膿がにじみ出て垂れてくる「耳垂れ」がおこります。


深刻レベル2.【慢性化】

身体への悪影響(辛さ)度: ★★★★☆

中耳炎が「慢性化」した状態です。

炎症が進み、鼓膜に穴が開いたり、鼓膜周辺の器官と癒着を起こしたりします。


耳垂れが治まらなくなり、音が聞こえにくくなったり、まったく聞こえなくなったりする「難聴」の症状が起こります。


深刻レベル3.【重症化・合併症】

身体への悪影響(辛さ)度: ★★★★★

中耳炎の症状が更に進むと、合併症として「」にまで悪影響がでます。


そう。中耳炎を放っておくと「髄膜炎」というこわい病気になります。


髄膜炎は深刻な病気ですので、ひょっとしたら、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?

「髄膜」とは、を覆っている組織細胞の事です。

中耳炎を放置しておくと、内耳からの菌が「髄膜」にまで回り炎症を起こします。


髄膜炎は、「進行が早く」「後遺症が残りやすく」しかも「気付きにくい」というえげつなさを持っています。


初期の症状も、発熱・頭痛・嘔吐・悪寒など、風邪などの病気と似ているため、診断も難しいです。


中耳炎にかかったら、(子供はもちろんのこと)大人でも油断せずに耳鼻科を受診し、早めの治療を心がけましょう。



【治療法】中耳炎はどうしたら治るの?

「初期症状・慢性化・重症化」、各症状の段階別に詳しく解説します。


症状が「初期」の場合

中耳炎にかかったのが大人である場合は、症状が初期の場合は、耳鼻科で処方される「抗菌薬(抗生物質)」を服用します。

このおくすりには細菌の働きを減らす作用があり、服用を続けて通常1週間程度で完治します。


症状が「慢性化」の場合

再発を繰り返す、慢性中耳炎の場合には、抗菌薬(抗生物質)に加えて「点耳薬(てんじやく)」を使用します。


「点耳薬」は、耳の中に薬液を数滴たらして使うおくすりです。容器の見た目が目薬と似ているので、処方された場合には、間違えて目に使わないように扱いに注意しましょう。


症状が「重症化」の場合

「重症化」の手前までは、中耳炎の治療は、「抗菌薬(抗生物質)点耳薬」で治します。


また、慢性化の段階でも、鼓膜に穴が開いたり、鼓膜周辺の器官と癒着を起こしたりして、難聴の症状が現れる場合には「鼓膜形成術」という手術を行います。


鼓膜形成術は、「内視鏡」による術式と「耳の後ろを切開する」術式があり、手術時間は2時間~3時間程度となります。日帰り手術にも対応しています。

手術費用は、5~10万円程度かかるのが相場です。


※手術費用の他にも、麻酔料金、入院料、点滴代、お薬代、などが別途発生します。


参考までに「鼓膜形成術」の専門的・学術的な記事を紹介しておきます

鼓室形成術はどのような場合に行う手術?


【原因と予防】中耳炎に罹らないようにするには?

「中耳炎にならないようにするには、普段、どうすれば良いのでしょうか?」

中耳炎になる原因と、その対策としての予防方法端的に解説します。


中耳炎になる【原因】

そもそも、中耳炎になる原因は、「細菌」です。


中耳炎は(大人の場合でも子供の場合でも)耳の奥の「中耳」という器官に、「細菌」が原因で、炎症がおきることを言います。


中耳炎の場合の「細菌」の侵入経路と、感染後に、炎症が続く例は次の通りです。


「細菌」の侵入経路

  • 耳の外から
  • 口、鼻の外から(耳はのどや鼻とつながっている)
  • 咽、鼻腔が、既に菌に感染しており、体内で炎症を起こしている場合はそこから内耳にも菌が侵入する(赤ちゃん~幼少期の子供に多い)

感染後に炎症が続く・治らない例

  • 発育途中で、菌への免疫力が低い(子供など)
  • 風邪、疲労、睡眠不足などので、菌への抵抗力が落ちている
  • ビタミン群の不足など、栄養の偏った食事で、身体が治療回復に向かわない

中耳炎の【予防方法】

中耳炎の原因は、前の見出しで述べた通り「細菌」(と、その影響で続く炎症をいかにして抑えるか)ですので、中耳炎の予防としては、


  • 手洗い、うがいなどを習慣にし、細菌の侵入を防ぐ
  • シャワーやプールの後など、耳に水が入った場合には、耳に溜まった水を抜く
  • 菌に負けないよう、「ビタミン・ミネラル」をしっかりとれるバランスの良い食事をし、身体の免疫力を高める
  • つけた免疫力が落ちないよう、睡眠をとり、ストレスや、疲労をためない

これらを心がけていきましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか ^^


今回のお役立ちコラムでは『中耳炎についてわかりやすく解説』をテーマに、「中耳炎の事を知りたいんだけれど、世の中の情報は、学術的な記事や専門用語多めの文章で、いまいち良くわからない」という読者の方を対象に、角度や視点を変えて、難しい言葉や専門用語は、出来るだけ使わず、シンプルに、カジュアルに、わかりやすく「中耳炎」についてお話させていただきました ^^


本日も最後までご覧いただきありがとうございました ^^


【大人も感染】ほんとは怖い!「中耳炎」をわかりやすく解説【重症化で髄膜炎】の 目次はこちらです

この記事の作者

耳鼻科の名医ナビ運営局

Aka(アカ) Hana*(ハナ)

5年間アレルギー性鼻炎に苦しみ、体質改善療法で克服したAka(アカ)と、
バンドサウンドを聞きすぎて最近耳が少し遠くなってきた気がするHana*(ハナ)とを中心に、
耳鼻咽喉科と関連性が高い 有用なコンテンツを発信しています。

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